ドリームキャッチャー・監督■ローレンス・カスダン◇ワーナー・ホームビデオ

ドリームキャッチャー 特別版 [DVD]

スティーブンキング原作のホラー風味映画。

ネタバレありますよ！

なんか、凄いボンクラっぽい映画という評判を聞いていて、見てみようと思っていたのだが、丁度１５００円で売ってるのを購入。
怖いのかな？と思っていたのだが、なんでしょうこれ？お笑い映画？凄く好きこういう映画。

なんというか、スタンドバイミーみたいな話に、いつものキングっぽさを足して、ウルトラマンをまぶした感じ？

冒頭のみんなが不思議な力を使って、うさんくさがれるところや、雪山で動物たちが一斉に移動する所などはいつものキングだなぁと思ったんだけど、怪物が現れるとなんか、雰囲気が一変！　スプラッタになると思いきや、なんか笑ってしまう。

怪物に進入された人は、ゲップとおならが止まらなくなり、お尻を食い破られてしまう。そこから怪物が出てくるんだけど、なぜに下ネタ？
仲間が怪物に襲われるのも、立ちションしてたらアソコに食いつかれたり（笑）

軍が出てきて、昔からその怪物とエイリアンを退治してるとか、急にスケールが大きくなる。だけど、何がしたいのかよく分からないモーガン・フリーマンとか、急にＢ級映画ぽくなっていく（シチュエーションの詰め込み具合などまさにＢ級映画のシナリオ！）。モーガンは、結局云うこと聞かん奴はぶち殺すとばかりに、ヘリで追いかけてきて、撃ち落とされるだけだし…名優なんだから、ちょっとは仕事選んだ方がいいと思う。

ただ、エイリアンに乗っ取られたジョーンジーが、家の窓から外の様子を見ているという、心情風景は面白かった。

ラストも、いきなりダディッツが「Ｉ｀ｍダディッツ！」と叫んで、変身！エイリアンをやっつけ、自分も消えちゃうとか、なんか、ちぐはぐ感が終始漂う映画になっている（でも、これって科特隊がピンチになったときにでてくるウルトラマンまんまだ！）。

とにかく、雪山で謎の物体に襲われてさあ大変！的なホラー物を期待すると肩すかしかもしれないけど、Ｂ級なホラーを楽しもう！という気持ちならば、かなり面白い作品だとおもう。ただ、うわ！怖い！というのはあまりないんで、そこは期待しちゃいけない（笑）

しかし「見せてあげよう、見たことを後悔する恐怖を…」っていうコピーは、違うと思う…