ULTRAMAN

05年度初めに見た映画。

日本人で知らない人は少なかろうウルトラマンシリーズの最新作。
しかも、初代ウルトラマン第一話「ウルトラ作戦第一号」のリメイクというか、現代風にアップデートしつつ、親子の夢と絆の物語にアレンジしてある良作。
まさか、ウルトラマンの映画で泣かされるとは思わなんだ。

ストーリーに関しては、あまり情報を仕入れないで観た方がいいと思うので省くが、これがまた、よく考えられている。

冒頭は、謎の生物によって壊滅する、これまた謎の施設が舞台なのだが、ここがえらくクールで（ウルトラマンなのに人が死ぬ死ぬ！）ぐいぐい物語に引き込まれる。

それ以降は、主人公真木の家族や仲間の話が中心で、怪獣やら派手な特撮などはあまりなく、ストーリーが進んでいくのだが、この部分が良くできていて、中盤に敵怪獣ザ・ワンが出てくるまで、ULTRAMANを見ていることを忘れてしまった。
特に、真木が夢を語る所などジワジワ来る（やはり、パイロットは男の浪漫だよな！）

だが、そこから先は怒濤のような畳みかけで、ENDINGまで、一気に突っ走っていく。映像的にも、ここからは特撮バンバン、闘いバンバン！となっていく。

やはり見所は、板野一郎が参加した空中戦だろう。ウルトラマンやザ・ワン、F-15がこれでもかと板野サーカスを見せてくれる。まさか、実写であの納豆ミサイルを見ることの出来る時代が来るとは…

パンフを見ると、「大人の視聴に耐えるウルトラマンを！」という意気込みで制作したそうだが、その役割を十分に果たしていると思う。ただ、興行的には成功したとは言いづらいらしいが…（自分が見に行った劇場も朝一上映のみ、ほとんどが親子連れだった）

宣伝を、もう少し大人向けにしてみたり、TV（ワイドショー）などとタイアップしてみたりともう少し練って見れば良かったのではないだろうか。来年に２を公開するそうなので、その時はもう少し考えた方がよいのでは？

少し要素を詰め込みすぎている所もあるが、個人的にはよくやった！と拍手を送りたい映画だ。